2003シーズン総括

史上最大の接戦!。最終戦でhh(WIL)が逆転チャンピオン。コンストはBARが初制覇。

2003.12.04作成

 今シーズンは光回線のサーバ担当選手の方々のおかげで、史上初めて全戦で全車1グループのレースが行われました。全体的なレベルの上昇、有力な新人選手のエントリーがあり、これまでにも増して実力の伯仲した激しいバトルが繰り広げられました。最終戦・鈴鹿を終了した今、結果を振り返ってみます。

 右の2つのグラフは全15戦のドライバーズおよびコンストラクターズのポイント推移です。
 スタートダッシュを決めたのはBARです。中盤以降はCakkuの休場がありましたが、Onpuは順調にポイントをのばしていきました。WILの2人も中盤以降は実力を発揮し、ドライバーズとコンストラクターズの両方でOnpu一人のBARを追い上げました。しかし後半〜終盤になって、ジェリドの休場と前チャンピオン・phantomのMINからBARへの移籍があり、コンストラクターズは最終戦前のUSAでBARがタイトルを獲得しました。ドライバーズは最終戦JPNでOnpuが休場し、hhは逆転には表彰台が必要とされる展開となりましたが、盤石な走りで優勝を決め、phantomと並ぶ史上最多タイ・3度目のチャンピオンに輝きました。惜しくもOnpuは2位。前半の貯金で、ジェリドは6位、Cakkuは9位でした。
 MCLとFERも最後まで接戦でした。MCLは5号車のドライバーがめまぐるしく変わるシーズンで、序盤のhh、第5戦はT-Veronica、それ以降、新人Takashi、終盤にjohnnyと、4選手それぞれにポイントを獲得しました。6号車RSXは序盤出遅れたものの、少しずつポイントを積み重ね、終盤はphantomの猛追を受けましたが、自己最高のランキング3位を獲得しました。FERはe-2000とjohnnyが順調にポイントをのばし、終盤にjohnnyとのトレードでMCLから移籍してきたTakashiも活躍しましたが、コンストラクターズはわずかに届かず、最終戦でMCLが逃げ切りました。e-2000とjohnnyはそれぞれランキング5、7位を獲得。JOR-MCL-FERと渡り歩いたTakashiは8位を獲得し、新人王となりました。
 さらにGPを面白くしたといえるのが、MINのphantomでしょう。苦しい車ながら奇跡の走りで毎戦ポイントを重ね、MINの6位をもたらすとともに、終盤にはBARでがっぽりポイントをゲッツし、ごぼう抜きで自身のランキング4位を獲得しました。RENのFrulliとpukoも実力の片鱗を見せました。徐々に調子を上げ、コンストラクターズでは最終戦JPNでギリギリMINを逆転し、5位を獲得しました。Frulliはあと一歩で優勝(第5戦ESP)という惜しい走りを見せるなど、速さは際立っていましたがマシンの信頼性不足に泣きました。
 中堅チームでは、序盤のTakashiのJORでの走りには目を見張るものがありました。SAUではMittaが後半メキメキと調子をあげ、ポイント圏内の常連となりました。ベテランのしろいぬとYOUのTYT勢は出走回数が少なかったものの、今シーズンもきっちりポイントを獲得しています。Vincentは昨シーズンのRSXのように、2シーズン目でうれしい初ポイントゲッツです。T-VeronicaとMatureはTakashi同様、新人ながら一年目でポイントをゲッツしました。



 下の2つの表はドライバーズとコンストラクターズのランキングと、優勝、ポールポジション(PP)、表彰台、入賞、完走、リタイア(R)の各回数です。ドライバーとチームの赤字はチャンピオン経験者、および()内はその回数です。赤数字は各項目での最高値を示しています。
 2003チャンピオンのhhは、優勝と表彰台の回数はトップでしたが、PP回数ではOnpuが上回り、ジェリドも並んでいます。歴代PP回数など、速さでは圧倒してきたhhですが、強力なライバル出現といったところでしょうか。今シーズンから一発勝負になったため、不確定要素が増えた面もあるかもしれません。
 入賞回数トップは、MINで12戦を戦いながら安定して結果を残したphantomでした。完走数トップはまったり地道に走り続けたRSXがゲッツしています。リタイア王は、エンジンが壊れることが多かったFrulliです。トラブルの多さは本物のTrulliを彷彿とさせます。
 コンストラクターズではBARが初タイトル獲得です。本物のBARはまだまだ無理そうですが、こちらの世界では4強(FER、WIL、MCL、REN)を押さえて、快挙を達成しました。また、7シーズン目にして初めてドライバーズとコンストラクターズでチャンピオンチームが異なりました(WILとBAR)。
 チームの優勝回数はOnpu、Cakku、phantomを擁したBARがトップ。PPと表彰台もチャンピオンにふさわしくトップです。しかし、入賞と完走はMCLがさらいました。MCLは2台そろって出走することが多かったのが効きました。そしてリタイア数はRENとSAUが同数でトップ。RENはFrulli、SAUはMittaとHiroのリタイアが多かったです。
 今シーズンは全チームがポイントをゲッツしました。8位までポイントを与えられたこともあり、phantomがMINにいたことが大きかったですが、チーム間の差は結果的に縮まっていたといえるでしょう。
 初優勝はRSX、ジェリド、Takashiの3人で、それぞれ1回ずつ。初PPはジェリド(3回)とTakashi(2回)。チャンピオンに遜色ない成績を残したOnpuを筆頭に、これまでphantomとhhが優勢だった勢力図に、今後、変化を及ぼしていくでしょうか。

<ドライバーズ・ランキング>
順位 ドライバー 得点 優勝 PP 表彰台 入賞 完走
1 hh (3) 94 5 3 10 12 14 1
2 Onpu 89 4 5 9 12 13 1
3 RSX 62 1 - 5 13 15 -
4 phantom (3) 53 1 - 3 14 14 1
5 e-2000 (1) 51 - 1 1 12 12 2
6 ジェリド 48 1 3 6 7 8 -
7 johnny 47 - - 2 12 14 -
8 new Takashi 41 1 2 2 10 11 -
9 Cakku 38 2 1 4 5 5 -
10 Frulli 27 - - 3 5 6 5
11 Mitta 11 - - - 6 11 3
12 puko 9 - - - 4 11 1
13 しろいぬ 5 - - - 3 8 -
14 new T-Veronica 4 - - - 1 5 -
15 Vincent 3 - - - 2 9 2
16 YOU 2 - - - 1 5 -
17 new Mature 1 - - - 1 3 -
18 new DD 0 - - - - 7 2
19 UCHIS 0 - - - - 4 -
20 S.C 0 - - - - 5 -
21 new nappy 0 - - - - 3 -
22 Hiro 0 - - - - 6 4
23 new CR 0 - - - - 1 -
24 darz 0 - - - - 4 -
25 new Masakinen 0 - - - - 1 2
26 new sennin 0 - - - - - 1
<コンストラクターズ・ランキング>
順位 チーム 得点 優勝 PP 表彰台 入賞 完走
1 BAR HONDA (1) 145 7 6 15 19 20 2
2 WILLIAMS BMW (2) 122 5 5 14 16 23 2
3 McLAREN MERCEDES 107 2 2 7 24 27 -
4 FERRARI (4) 102 1 2 4 23 25 2
5 RENAULT 36 - - 3 9 18 6
6 MINARDI COSWORTH 35 - - 1 12 18 1
7 JORDAN FORD 17 - - 1 5 19 2
8 SAUBER PETRONAS 11 - - - 6 19 6
9 TOYOTA 7 - - - 4 14 1
10 JAGUAR COSWORTH 3 - - - 2 12 3


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